月刊『日本橋』 2023年8月号 No.532
特集 大田南畝と日本橋
大田南畝——蜀山人という名でも知られ、
江戸時代中後期の文壇にその名を残した人物が、
今年、没後200年を迎えた。
南畝は下級武士でありながら、その才能は多岐にわたる。
本特集では、日本橋との関係を中心に、
南畝の人物像と、その幅広い交友関係に迫る。
●ぜひ本誌をお手に取ってご覧ください!
【今月の表紙】
林家木久扇作「かぼちゃ売り」2023年制作
【8月号連載】人物語 第353回 井川直子さん
「君たちは望んでここにきたわけではありません。全員、流れ流れた流木です——」。文筆家・井川直子さんの心には、ずっとこの言葉が残っている。東京の短期大学で、人気のゼミの申し込みに遅れ自動的に振り分けられたゼミ。教授が開口一番に言った言葉だ。「私はその後も〝流木人生〟です」と、井川さん。……(続きは本誌で!)
【8月号連載】マタニティショップ・ジョリー 帯プロジェクト ぬくもり小箱
安産・子授けのご利益があると名高い水天宮。安産祈願されたの腹帯をと称し、出産後にもその帯を生かそうと〝帯プロジェクト〟を2011年に発足した。以前から「腹帯で我が子を包んであげたい」との要望が上がっていたが、東日本大震災をうけて、ものの大切さやありがたさを再認識したこの年。創業100年余り、マタニティショップとして40年以上、妊婦に寄り添ってきたマタニティショップ・ジョリーもプロジェクトに賛同。(続きは本誌で!)
【8月号連載】シンボーの日々是好日 第282回
私は映画監督の羽仁進さんが大好きなのだが、それは私が中学二年生の時に見た『不良少年』という映画が、ものすごく面白かったからだ。
『不良少年』は劇映画なんだけど、主役をホントの不良少年がやっていて、セリフはその不良少年がいつもしゃべっているまんまにしゃべるのだ。
今では、リアルなセリフ回しも珍しくないかもしれないけど、当時は、セリフは脚本家が書いた台本を、俳優がなるべく、その本人になったつもりでしゃべるので、見ている方は、そういうものだと思って、見ていたのだった。
ところが、本物の不良少年がいつもしゃべっているようにしゃべる映画は、まるっきり、ふつうの映画とは違っているので私は興奮してしまった。
(続きは本誌で!)