月刊『日本橋』 2021年9月号 No.509
特集 日本橋から新たな試み
五街道の起点、日本橋——。
いまも多くの老舗が日本橋で存続しているのは、そこに伝統だけではなく革新があったから。
日本橋では、今もさまざまな新たな試みが行われている。
今回は、近年新たに日本橋に拠点を移し、挑戦を続ける2つの活動をピックアップ。
形は違えど、どちらの活動も目指すは同じ。
みんなが笑顔で生きる日本を、日本橋から作っていく——。
おうちの日本橋かわらばんオープン!
【今月の表紙】
月岡芳年(1839〜1892) 風俗三十二相 にあいそう 弘化年間 廓の芸者風俗 大判
明治21(1888)年4月 網島亀吉版
【9月号連載】人物語 第330回 吉藤オリィさん
AIと称される人工知能は、今や様々な分野で目覚ましい進化を遂げている。一方、人工知能を一切搭載していないロボット作りに力を注いできたのは株式会社オリィ研究所の代表取締役所長・吉藤オリィ氏。昨年、常設実験店〝分身ロボットカフェDAWN ver.β〟を日本橋にオープンし、外出困難な重度障害や難病を抱えた人たちでもカフェスタッフとして働けるよう、遠隔操作で接客できるロボット〝OriHime〟を開発したロボット研究者でもある。……(続きは本誌で!)
【9月号連載】小津和紙 LES CARTES 楮はがき、三椏はがき、雁皮はがき
手漉き和紙を中心に、約2700種の和紙製品が並ぶ老舗紙問屋・小津和紙。その中で、「LES CARTES」は、ギフトのように紐を十字に結んだおしゃれなパッケージが目を引く。和紙の名産地・福井県越前市の杉原商店が、フランス人デザイナーの 氏と共同開発したはがきのセット。……(続きは本誌で!)
【9月号連載】シンボーの日々是好日 第259回
人はどうして、金メダルを齧りたいのだろうか?
近頃の若い人は、この風をついこの間から始まったように言うけれども、どうだろうか? と私は疑問に思っている。
そうは言っても、私も正式に「人類が金メダルを齧る歴史」を研究したわけではないので、自説が正しいと、あくまでも主張したいわけではない。
私が思うのには、金メダルを齧る歴史は、いわゆる金貨の形を模したチョコレートというものがあるけれども、あれがそもそもの始まりである。最初は金メダルを金貨型のチョコのように扱うという冗談だったのだ。
(続きは本誌で!)