月刊『日本橋』 2021年6月号 No.506
特集 大川端の水泳場
江戸時代に華やかな隆盛をみせた浮世絵は、明治に入ると衰退の一途をたどる——そういうイメージを持っている人は少なくないだろう。多くの庶民に親しまれ、数えきれぬほどの作品が世に出たものの、今や日本の伝統を象徴する一つとなって久しい。しかし、実は、明治期は浮世絵にとって新たな展開を見せた重要な時代であった。
そして、時代は令和へ——。
●ぜひ本誌も手に取ってご覧ください!
おうちの日本橋かわらばんオープン!
【今月の表紙】河鍋暁斎(1831〜1889)女絵師 団扇絵 制作年・版元不明
【6月号連載】人物語 第327回 宝井琴梅さん
時は元禄、江戸の町で始まった辻講釈。その話芸は形を変えながらも現代に受け継がれ、講談として人々に楽しまれている。この春、その伝統を発信し続ける講談協会に、新たに五代目宝井琴梅さんが会長として就任。コロナ禍で満足に興行できない最中、「〝よーし、これから!〟っていう自覚はまだ湧いてこないねえ」と話すが、講談への思いは人一倍熱い。……(続きは本誌で!)
【6月号連載】熟成魚場 福井県美浜町
日本橋にいながら福井県美浜町の伝統食〝へしこ〟の味が楽しめる〈熟成魚場 福井県美浜町〉。へしことは塩漬けした鯖を半年から1年ほど糠に漬け込んだ保存食。諸説あるが、糠床に鯖をしむことから〝へしこ〟と名前がついた。店舗の〝伝統鯖へしこ刺し〟は、薄くスライスした大根を身にまとい、奥深いあめ色に艶めいている。「美浜町で長年へしこを作り続けている漁協の女将さんの手作りです」と店長の島元隆太さん。……(続きは本誌で!)
【5月号連載】シンボーの日々是好日 第256回
新聞を読みながらツマが
「大きなお世話!」
と言った。どうした? と訊くと、新聞をずいっとコチラにすべらして記事を示した。
海岸に、巨大なイカの彫刻がある。女子高生が三人、彫刻の周りで楽しそうに写メでも撮ってる様子だ。
一人はイカの足がくるんと輪になったところに、自分からもぐり込んで「ギャー、つかまったあ」かなんか言ってるのを、スマホで撮ってる連れが、上体を折って
「うけるう〜」
といってるような写真。カラーで印刷してあって、つまり全体に楽しそうである。
これのどこが? と思いながら見出しを読むと
(続きは本誌で!)