月刊『日本橋』 2021年2月号 No.502

特集  江戸の化学

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今もなお世界を脅かし続ける感染症。

感染症との戦いは、化学の力なくしては勝ち得ないことは誰しもが実感していることだろう。

日本において、化学の礎が築かれたのは江戸時代に遡る。

果たしていかにして江戸に化学は広がったのか。

今回は、日本橋に縁がある2人の人物を通して、江戸の化学の発展を辿る。

 

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【今月の表紙】『里すずめ ねぐらの仮宿』
大判三枚続きの内右二枚 弘化3年(1846)喜多屋孫兵衛版

【2月号連載】人物語 第323回 上川一男さん

光の反射率が非常に高く、白く輝きを放つ銀。古代エジプトでは自然銀の産出は非常に稀であったことから金よりも価値が高いとされ、近代ヨーロッパにおいては銀食器がステータスを示すものとして珍重された。日本では、江戸時代には銀の産出は増加し手に届くものとなって、加工のしやすさから日用品として多用され発展。日本の銀製品は明治2年(1869)のパリ万博で称賛を浴びることになる。その緻密な技術を積み重ねてきたのが、「銀師」と呼ばれる職人たちだ。……(続きは本誌で!)

【2月号連載】山本海苔店 日本橋本店

阿蘇山を水源とする筑後川を始め、山々の栄養をたっぷりと含んだ大小様々な河川 が流れ込む有明海。そこで育まれる海苔のみを使用してきた山本海苔店の一つに日 本橋本店限定の焼海苔がある。が、紹介する前に、山本海苔店の海苔に対する矜持の話を一つ。「当店では海苔を仕入れると、社内の目利きがもう一度仕入れた海苔を格付けし直すんです。味に見合わない値段はつけられないので」と営業推進グループの森政好さん 。……(続きは本誌で!)

【2月号連載】シンボーの日々是好日 第252回 南伸坊

サッポロビールが「開拓使麦酒仕立て」っていう新しい缶ビールを発売することになっていたんだけど出荷の直前に、ラベルに誤記があったので、発売を中止すると発表したらしい。

誤記というのが「LAGR」とするべきところが「LAGR」となっていたっていうんだけど、言わなきゃ誰も気がつかないようなマチガイだ。

ネットで「それくらいいいから発売してくれよ」という声が上がって「EじゃなくてもAじゃないか」って、ABC文体みたいな見出しがついていた。

私はネットもなかなかAじゃないか、と思ったのでR。

大体、ラガーってなんなのよ、よく聞いてはいたけどその意味も知らないのだ。検索したら、

「醸造後に6週間から6ヶ月ほど冷蔵室で熟成する下面発酵ビール」のことだと出てくるけど、なんのことやらだ。

(続きは本誌で!)

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訂正とお詫び

当社出版物『月刊日本橋』3月号のP38に下記のように誤りがありました。 ここに深くお詫びし、訂正させていただきます。 (訂正前)嘉永2年(1894)→(訂正後)嘉永2年(1849)