月刊『日本橋』 2016年9月号 No.449
特集
人形町の商店街 〜町の賑わいを裏で支える人形町商店街協同組合〜
庶民の生活を支えるだけでなく憩いの場でもある商店街。大型量販店に押される商店街がある一方で、巣鴨地蔵通りや戸越銀座など、いつも賑わいを見せる商店街がある。人形町もその一つ。八百屋に肉屋、魚屋、豆腐屋なんでもござれ。加えて老舗の銘店が揃い年中イベントも目白押し。今や人と人が繋がる人形町を中心に、人形町は住みたい街の上位に名が上がる。その裏には人目につかない、人形町商店街協同組合の長きに渡る努力があった―。
●特集はまだまだ続きます。ぜひ本誌を手に取ってご覧ください!
【今月の表紙】
江戸むらさき 大判三枚続の左
弘化4年〜嘉永5年(1847〜52) 版元不詳
【9月号連載】人物語 第270回 大方斐紗子さん
数々の映画、ドラマ、舞台で独自の存在感を放ち続ける女優、大方斐紗子。今年77歳になるその小さな体に宿る様々な人物は、大方さんの心と体を通して観客の前に息づく。それは時として台詞や演技だけではなく、大方さんを絶望の淵から救った歌ともなり、今や多くの聴衆の心を打つ。
1939年、福島県で生まれた大方さんは、病弱で近所の子どもたちと走り回ることができなかった。日々の遊び場は家から目と鼻の先の映画館。映画の中に流れる曲をすぐに覚えては歌う女の子の目の前に、新しい世界が現れたのは小学4年生の時。
(続きは本誌でお楽しみください!)
【9月号連載】矢の根寿司 日本橋本店 季節のばらちらし
宝石のようにツヤツヤと輝く海の幸。醤油よりも甘みのある秘密のタレに潰けられ、奥深いうま味が生まれたネタは、「できるだけ素材の味も感じていただきたい」と大きめにカットされている。専用のスプーンでまとめて口へ運べば、風味豊かで舌にねっとりと馴染み、噛むとそれぞれの素材本来のうま味と甘みがわかる。蒲鉾や玉子も、味や食感に緩急をつける大事な役割日本人の好みに合わせて新潟産コシヒカリを使ったシャリは、独自の方法で粘りを抑えられている……(続きは本誌で!)
【8月号連載】シンボーの日々是好日 第198回 南伸坊
オリンピックが終わった。
四年前、どんなカンジだったか、よく覚えていないけど、今回のオリンピックは収穫があったのでそのことを書きます。
おじいさんになって、早起きは全然苦にならないので、4時とか5時に起きてきて、いきなりTVの前に座っていた。そのかわり、夜はすぐ眠くなるから10時すぎるとお風呂に入って寝てしまう。
今回ユカイだったのは、ぜったいムリと思ってた卓球が、シングルスで水谷が銅、団体では銀をとったことだった。
卓球で日本がどんな具合なのか、まったくわかってないから、どうせ中国とよそに行った中国人が、みんな勝っちゃうんだろ? くらいに思ってると、日本の水谷が惜敗はしたけど、中国の馬龍って、坂本龍馬が逆立ちしたみたいなのと闘って、けっこう互角だ。そんなメチャクチャ、段違いでもないんだあ。
……(続きは本誌で!)