月刊『日本橋』 2015年7月号 No.435
■今月の特集 日本橋でランチ
おいしいランチが揃っています。
「今日のランチ、何食べよう……」
そんなお悩みは、月刊日本橋の【ランチ特集】を読めば、すぐに解決!。
和・洋・中、あなたの〝食べたい!〟に応えてくれる味の名店が日本橋には勢ぞろいです。
いつもの店の新メニュー、気になるあの店の定番メニュー、
今日も明日も明後日も、ランチは日本橋で決まりっ!
【今月の表紙】
一勇斎国芳 風流人形の内 大判二枚続き
安政三年(1856) 上岩版
【7月号】にほんばし江戸東京野菜プロジェクト 第7弾栽培日記
今年もはじまりました、月刊日本橋主催の〈江戸東京野菜プロジェクト〉!第7弾目を迎える今夏。参加会員店による寺島ナスと内藤トウガラシの栽培記録をお伝えしてゆきます!……(続きは本誌で!)
【7月号連載】日本橋食べもの歌留多 第28回 向笠千恵子
東京で「越前おろしそば」の看板をよく見かけるようになった。手打ちそば人気につれて、郷土そばへの関心が高まり、店が増えてきたのだ。
伝統そばであることは確かだが、越前おろしそばという名称そのものは意外に新しい。昭和二十二年(一九四七)に、昭和天皇が福井に行幸され、おろしそばを二杯召し上がった。その後、皇居に戻られてから「あの越前のそば……」と、懐かしまれたという逸話に由来する。
日本橋北詰の袂に看板をあげている「御清水庵 清恵」は、その越前おろしそばの東京進出ぶりを代表する一軒だろう。そばはもちろん、越前がに、へしこをはじめ福井の味覚各種がそろい、福井の酒とともに楽しめる。
ところで、ブランド米のコシヒカリは福井県農業試験場で生まれたのが最初である。福井は昔から米の先進地で、研究も栽培も盛んだったのだ。それは酒米についても同様で、加えて水に恵まれ、水質がまた格別にいいから、県内では三十五軒もの酒蔵が競っている……(続きは本誌で!)
【7月号連載】どうなってるの? 江戸のこと日本橋のこと K・シェレンバウム
江戸東京に詳しいK・シェレンバウムさんと、その隣人花子さんによる、江戸、日本橋の話。
7月、いよいよ富士山の山開き。古代から信仰の対象だった富士山、江戸時代には講ができ、今では世界文化遺産に。お次は登山鉄道……?
K・シェレンバウム(以下K)7月1日は富士山の山開き(山梨県側)9月上旬頃までが登山シーズンとされています。
花子(以下花)とはいえ、今は一年中、大勢の登山客が訪れます。山ガールはもちろん、2年前に世界文化遺産に登録されたこともあって、外国人旅行者にも人気です。
K 富士山の人気は今も昔も変わりません。古代から続く富士信仰は、江戸時代になると民間信仰として人々に広がりました。享保(1716〜36)の頃から、陰暦六月は、富士講による参詣登山が江戸の年中行事になり、大いに賑わいました。新暦だと、今年の場合は7月16日。
花 ちょうど梅雨明けの時期ですね。富士講というのは、富士山を信仰する人たちの組合ですよね。
K 江戸八百というくらいたくさんの講があり、昭和の初め頃まで続いたものもあります。相模・詣りの大山講も盛んでした。
花 日本橋には、身延山にお参りする講がまだありますよ!
K 講では、メンバーから積み立てた資金を代表者の登山費用に充てたほか、江戸時代の後期になると、市内の各所に富士塚を築いています。
花 鉄砲洲稲荷神社の富士塚は、中央区民有形文化財です。そんなに富士講が盛んだったのは、なぜ?
K 人々が貪欲に現世利益を求めていたのと、行楽に出かける経済的なゆとりができたためです
……(続きは本誌で!)