月刊『日本橋』 2023年5月号 No.529

特集  神田祭

 

2年に1度の大祭、神田祭。
江戸三大祭りの一つであり、
日本橋の氏子町会でも神輿巡行などで大いに盛り上がる。
しかし令和3年は、新型コロナウイルス感染症の流行により、
神賑行事は中止を余儀なくされてしまった——。
そして迎える今年、神田祭は4年ぶりの斎行。
神田神社の二の宮祭神・少彦名命御奉祀150年でもある。
くれぐれもお見逃しなきよう。

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【今月の表紙】
林家木久扇作「五月の道具屋」2023年制作

【6月号連載】人物語 第350回 石田佳員さん

 

瀬戸内海の青い海に散りばめられた大小の島々を、悠然と眺める山がある。低山ながら鷲が翼を広げた姿に見えることからと名付けられ、岡山県倉敷市の景勝地として名高い。その山を四股名に、の力士人生を歩んだ石田さんもまた、背丈は高くなかったが多彩な技で観客を沸かせた名関脇として、相撲界に名を残す。……(続きは本誌で!)

【5月号連載】にんべん 近海限定 本枯鰹節

 

にんべんの本枯鰹節でひいたの味わいは、うま味だけを残しすっきりと澄んでいる。本枯鰹節は、花かつおとも呼ばれる荒節までの工程に加え、カビ付けと天日干しを繰り返す。他社のものと明確に違うのは、カビ付けの回数。JAS規格では2回で枯節と認められ、本枯鰹節の定義はない。それをにんべんでは自社で研究を重ね、4回カビ付けしたものを本枯鰹節とする独自基準を設けた。……(続きは本誌で!)

 

【6月号連載】シンボーの日々是好日 第279回

横断歩道で、私は赤信号を見ていた。雨が少し強くふってきて、風も吹いてきた。

いまの傘の傾け方だと、雨がふき込んでくるな、と思って、傘の傾きを少し変えたところで

「バッ!」

と、透明のビニール傘が、おちょこになった。骨が折れた所もあり、折れた骨が、ビニールをつきぬけた所もある。

信号が青になったので、私は渡りながら、その骨をどうにか元通りに復元しようとして、雨が顔にふりかかるのもかまわず復旧作業を進めながら、横断歩道も渡っていたのだった。

(続きは本誌で!)

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