月刊『日本橋』 2023年1月号 No.525
特集 百貨店と日本橋
日本橋といえば——
そう聞かれたとき、
「百貨店」と答える人は少なくないだろう。
日本の百貨店文化は日本橋から始まり、
百貨店の進化は明治以降の日本橋の
商業の発展、文化の発展を支えてきた。
いまも人々を楽しませる日本橋の百貨店を通して、
日本の百貨店のこれまでを振り返る。
おうちの日本橋かわらばんオープン!
【今月の表紙】
林家木久扇作「兎の新年」2022年制作
【1月号連載】人物語 第346回 山辺ユリコさん
来たる2月18日・19日、認知症になった夫とその妻の恋の物語「NPO法人劇団はーとふるはんど 第22回公演 恋におちて」が三越劇場で公演される。劇団はーとふるはんどは、「さまざまな障がいのある方とその障がいをサポートする仲間、そしてプロの歌手・俳優が共に手を取り“手話”を共通語としたお芝居やダンスの公演を行う劇団」。その劇団を主宰するのが、山辺ユリコさんだ。2月の公演では、演出・出演を兼務する。……(続きは本誌で!)
【1月号連載】日本橋弁松総本店 蛸の桜煮
蛸にまつわる縁起話は数々。茹でると紅白色になる、8本足の末広がり、墨を吐いて苦難を煙に巻く、「ご多幸をお祈りします」なんていう語呂合わせも。創業170年余、日本橋で折詰弁当を売り始めた弁松は、江戸時代から蛸を使った一品〈蛸の桜煮〉を弁当の彩りに客を楽しませてきた。
……(続きは本誌で!)
【1月号連載】シンボーの日々是好日 第275回
朝起きると洗面台で、
「伸ちゃんアイアムサム?」
といきなり尋ねられた。読者はなんのことやらと思うかもしれないが、昨夜、録画しておいた、映画「I am Sam」を見た私には、そのことを言っているのはわかる。
が、何を言わんとするのかは不明である。キョトンとしてるとツマは浴室のドアを開けて、指さした。
ふつうはそこに鏡がはめつけてあるような壁面があって、カランの上が浅い台になっている。鏡はなんらかの都合で横の壁面にはめこんであるんだけど、それは今は問題ではない。
台の上に私のシャンプーとツマのシャンプー、それからツマの洗顔料の、三つのポンプ式の容器が並んでいて、その横に針金製の石鹸置きにのった洗顔石鹸が置いてある。
(続きは本誌で!)