月刊『日本橋』 2020年11月号 No.499
特集 第二十三回川柳大会
秋の恒例「川柳大会」。
日本全国から約2000の句が寄せられました。
やはり今年はコロナ禍にまつわる句が多い印象。
憂いたり、皮肉ったり、負けじと前を向いたり……
それぞれの感性で世相を詠んだ句が並びました。
選者はおなじみ、尾藤川柳さん。
いよいよ結果発表です!
●ぜひ本誌も手に取ってご覧ください!
おうちの日本橋かわらばんオープン!
【今月の表紙】
婦人諸禮鑒之内 婚禮 大半三枚続きの内 中 天保14年頃(1843) 上州屋金蔵版
【11月号連載】人物語 第320回 春雨や雷蔵さん
「幼い頃は浅草六区が随分賑やかでね、浅香光代さんや大江美智子さんなんかの女剣劇を、よくおふくろに小さい頃から連れられて観てましたね」。当時を懐かしく振り返る落語家・春雨や雷蔵さんが生まれたのは、1951年の葛飾区。高度経済成長期に向け、テレビ局やラジオ局が開局され、続々とお笑いスターが誕生していく賑やかな時代の中、春雨やさんもテレビで落語や漫才に親しみ、その魅力に引き込まれていった。……(続きは本誌で!)
【11月号連載】割烹 嶋村
「われわれが冬季常食する天下唯一の美味、摩訶不思議の絶味」と、かの北大路魯山人に言わしめた高級食材・ふぐの季節がやってきた。嘉永3年(1850)創業の老舗割烹〈嶋村〉では、ふぐの中でも最高といわれる「とらふぐ」を使った料理を、毎年10月から翌3月頃まで提供。ふぐ刺し、てっちり、ふぐの唐揚げをはじめ、いずれも聞けばよだれの出るような陣容だが、今回紹介したいのは、〈とらふぐのたたき〉である。……(続きは本誌で!)
【11月号連載】シンボーの日々是好日 第249回 南伸坊
「どうなの? フガク」
といきなりツマが不満そうだ。
「え? フガクって……」
「理化学研究所の」
「ああ、スーパーコンピューター」
「頭イイっていうけど、ホントなの? 世界一、世界一、って」
「ああ、まあね、演算速度が早いっていうよね。算数の問題とかなら全部言わないうちに答出るでしょ」
「ちゃんと聞いてからでいいでしょ。ひっかけ問題とかもあるよ」
「でも世界一だからな。そこも予め計算に入れて演算する。演算速度めっちゃくちゃ速い」
「じゃあ、尋きますけどネ。どうしてコロナの飛沫問題、六月だったかに一度出して、四ヶ月もたってから追加のシミュレーション?」
「え?」
「だからさあ、六月のときは、マスクしないで食堂でなんか食べながら話してるとしようっていうようなシミュレーションだったのよ」
「うん」
……(続きは本誌で!)