月刊『日本橋』 2017年7月号 No.459

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日本橋には、江戸文化を感じる伝統工芸品がいっぱい。なかには実際に制作を体験できるお店もあるんです!今回は、編集部で体験しに行ってきました!デートにも、夏休みの自由研究にも、もちろん好奇心の赴くままにでも—。


●特集はまだまだ続きます。ぜひ本誌を手に取ってご覧ください!

【今月の表紙】 江戸名所 草木尽 首尾の松 大判三枚続の内 左二枚

【7月号連載】人物語 第280回 山本眞由美さん

 「年齢は、不詳にしてるの。お医者さんにまで無意識に嘘ついちゃうくらい(笑)」と話すのは、赤坂で端唄を教える山本眞由美さん。明るくて気取らず、若々しさ溢れるその語り口からは年齢が想像できない。「もう年で……とか言うのはつまらないじゃないですか。10歳、15歳若く言って、自分もそれに合わせてちゃんとしたらいいんですよ」と、週一回のトレーニングジム通いを続け、端唄の稽古に仲間との食事にと、その毎日はバイタリティに溢れている。

(続きは本誌でお楽しみください!)

【7月号連載】レストラン桂

ハンバーグやコロッケ、海老フライにハヤシライス——明治時代に高級だった洋食も、今ではすっかり大衆に愛される定番メニューに。反面、手頃な価格に感動的な味を望むのは贅沢な願いか。いや、憂うことなかれ。昭和38年(1963)に高級洋食屋として創業した〈レストラン桂〉のメンチカツ(900円)には、今なお正統派の味わいが凝縮されている。牛肉専門店から仕入れる銘柄牛のひき肉に、ブランド豚を多めに合わせたふわふわのタネ。……(続きは本誌で!)

【7月号連載】シンボーの日々是好日 第209回 南伸坊

「しんちゃんタイサンボクが嗅げそうだよ」とツマが言った。

タイサンボクはモクレン科の常緑高木、北米中南部原産で、5月〜7月が花期。だと調べるとわかる。

ワレワレはこのタイサンボクの花の香りが大好きだ。私はツマに教えられて、いい匂いの花の香りを嗅ぐのが好きになった。

最初に知ったのは梅の香りで、これは近所の工場の物置のウラに生えていた梅だった。古びたコンクリの塀から少しのぞいているその白梅を指差して、あの花の匂いを嗅いでみろ、といわれた。

私は助走をつけて、そのコンクリの塀に飛びついて、ムリムリよじのぼり、その梅の花の香りを嗅いだのだった。いい匂いだった。ものすごく。

……(続きは本誌で!)