月刊『日本橋』 2017年10月号 No.462
多くの物が生産・消費される時代、円滑な物流に大きな貢献を果たし発展してきた倉庫業。私たちに潤いをもたらしてきたその軌跡を三菱倉庫の歴史とともに辿る。
●特集はまだまだ続きます。ぜひ本誌を手に取ってご覧ください!
【今月の表紙】近江国 萩の玉川 大判三枚続きの内左端
【10月号連載】人物語 第283回 今村文美さん
今秋、日本橋の三越劇場で幕が上がる、劇団前進座十月公演『柳橋物語』。主人公おせんが、「待っているわ」と約束したことを道標に、不憫にも降りかかる幾多の困難の中で生き抜いていく。山本周五郎の江戸人情小説を原作に、前進座が初演を迎えたのは一九七七年。そして周五郎没後五十年を迎える今年、二十九年ぶりに、待望の再演となった。「とても魅力的な女性に見えていたんです。でも、いざ自分が演じるとなると、とても苦しい役で、理解することが難しかった」と話すのは、おせんを演じる今村さん。(続きは本誌でお楽しみください!)
【10月号連載】日本橋とやま館 富山はま作
江戸時代から明治にかけて、北海道の昆布を本州に持ち込んだ北前船——その寄港地の一つ富山では、〈天然のいけす〉と称される富山湾で育った魚介と北海道の昆布が出会い、数多くの郷土料理が生まれ根付いた。日本橋とやま館内にある和食レストラン〈富山はま作〉の特製白身昆布〆(2200円)もその真骨頂の一つ。最高級とされる肉厚な羅臼昆布に二晩包まれ熟成された鯛の身は、ほど良い粘り気を身にまとい、昆布の旨味を存分に染み込ませてむっちりと飴色に輝く……(続きは本誌で!)
【10月号連載】シンボーの日々是好日 第212回 南伸坊
モリタトミオは、私の友人だ。
「そーですか」というしかない書き出しだが、もう書き出しちゃったんだからしょうがない。
赤瀬川(原平)さんに「冗談」を習った後輩で、私より歳はひとまわり若い。と言っても私が既に七十歳なんだから、モリタも若者じゃないはずだ。が、若者のように暮らして、電話の話はいつだって冗談ばっかりだ。……(続きは本誌で!)