月刊『日本橋』 2016年5月号 No.445

特集 初物

江戸の名所風景に、名物や行事、風景を組み合わせた36枚の揃物。三代豊国が人物を、二代広重が背景を描いた合作で、そのうちの日本橋を題材とした一枚。「女房を質に入れても初鰹」と謳われるほど江戸っ子が愛した初鰹と、江戸の象徴日本橋を組み合わせている。

●特集はまだまだ続きます。ぜひ本誌を手に取ってご覧ください!

【今月の表紙】

江戸の花 一流曲独楽 大判 嘉永2年(1849) 版元不詳

 

【5月号連載】人物語 第266回 紺野美沙子さん

 

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幕末の江戸を舞台に繰り広げられる平岩弓枝の人情捕物帖『御宿かわせみ』が明治座5月公演として甦る。今回は300話近いエピソードの中から特に人気のあるものを組み合わせたオリジナルストーリー。「東吾(中村橋之助)とるい(高島礼子)という微笑ましいカップルの息のあったやり取りが見どころです」と話すのは、東吾の義理の姉・香苗を演じる紺野美沙子さん。「私も夫役の西村雅彦さんといい味わいが出せればいいなと思っています」。

(続き本誌でお楽しみください!)

【5月号連載】トラットリア・イタリア イタリアンランチプレート

 

豚バラと野菜の白ワイン煮込みミックスビーンズ添え、ペンネのナス入りアラビアータ、マスタードマヨネーズで和えたホタテのパニーニ……。聞いているだけでメイン料理と想像できる3種が大きなお皿に同時に並ぶ。これがトラットリアの「イタリアンランチプレート」の魅力だ。ランチだからと手抜きは一切されていない。時間をかけて煮込まれ口の中でトロける豚バラ、イタリアのカラブリア地方から仕入れている唐辛子がほど良く効いたピリ辛のアラビアータ。ペンネの茹で加減も丁度いい。更にホタテの旨味を挟んでカリッと焼かれたパニーニでボリュームたっぷり、一口ごとに体にパワーがたまっていくのを感じる。

(続きは本誌で!)

【5月号連載】シンボーの日々是好日 第195回 南伸坊

亡くなった私の先生の木村恒久さんは、私が生徒だった1970年頃「日本人で痔でない奴は男じゃない」と、授業でそうおっしゃっていて、その時私は、俺は日本人でないか、それとも男じゃないのかもしれない。と思っていたものだ。私が憧れていたイラストレーターの先輩の湯村輝彦さんも、日に焼けて 健康的な、加山雄三のような感じの人なのに、自分は「痔だあ!」というのを詳しく、イラストで報告しているのだった。一人前のイラストレーターは、やっぱり「痔じゃないと」なのかな?と私はその時も思ったのだったが、それ以後もずっと痔にならなかった。ところが、二週間ばかり前のことだ。なんだか、その辺が腫れて痛くなってきたので、コンピュータで調べてみると、痔の中でも最も厄介そうな痔瘻というのの症状がいちいちドンピシャなのだ。しかも、この痔瘻は「手術でしか治りません」と言い切ってある。

……(続きは本誌で!)